発進の時に少し気を抜くとエンストだ。一踏みすればOHVエンジンでSUツインキャブなのに、もちろんターボなんて積んでいない。まぁ、近世でいえばドッカンターボのような加速が味わえた。
路面から伝わる駆動感は柔な腕力では骨折、突き指・・・少々オーバーかもしれないが、いまのパワステ感覚しか知らないドライバーはビビるだろう。
X1Rはオーバーフェンダーが付いていて足回りもガチガチにチューンしてあったというが、そうとう凄かったことだろう。残念ながら乗ったことはない。
当時はチェリーはけっこうダートトライアルにはお目見えしていた。でも、サニーの方がだんトツに面白かったよね。
FRとFFを比べると派手にドリフトできるFRが人気があった。でも、シビックRSなんかは勝ち狙いでよく参戦していた。
パルサーはこのチェリーが生まれ変わった後継機種だ。E13型エンジンは、A12型の再来といわれた。
A12型のような強烈な感覚は無いけれど、E13型はけっこう回ってくれるエンジンだった。納車された日に、内装を剥がした。軽量化だ。そして、アブソーバーを交換した。たしか、KYBのガスだったと思う。タイヤは12インチのド鉄ホイールにBSのRE37R(だったかな)ダートラタイヤをつけた。
アンダーガードはFRP製のものを取り付けた。あとは、シートをバケットにかえて、4点式シートベルトを付けた。ロールバーを入れる予算がなかった。そうして、練習した。一ヶ月後には大会が待っていた。
田んぼに落ちたのは、納車して一週間後のことだった。つり上げてもらったが運がよかったのかどこも壊れなかったし、傷や凹みもなかった。こんなこともあったので、周りの人間は心配していたようだ。だって、FRからFFに乗り換えたんだから。
カラーリングの費用がなかったので、赤と緑のビニールテープでカラーリングした。自分ではけっこうお気に入りだったけれど、貧乏くさくて不評だったらしい・・・・。
そうして、チャンピオンシリーズ第一戦は3月7日に開催された。ラリー車クラスではなくて、B-1クラス出場である。はれて?ダートラ専用クラスデビュー!
肝心の走りのほうは、無の心境で走った。スローインファーストアウト、そして、アウトインアウトを忠実に守った。B-2クラスで優勝を何度もしていた当時の先生がそういう走りをしていたからだ。
自分でも速いのか遅いのか分からなかった。ただ、FFはアンダーが出やすい、そして、タックインという巻き込みがあると頭では分かっていたが、感覚的にはよくわからなかった。
結果は、B-1クラス優勝!なんだか驚いた、周りの人間もけっこう驚いていた。このクラスでシリーズ優勝しているシビックRSを駆るドライバーにジロリと見られたのを覚えている。
このシビックRSが最大のライバルとなって自分の前に立ちはだかってくるのである。そして、この夜。大宴会を催し、飲み明かしたのは言うまでもない。
だが、浮き足立った自分を打ちのめされる時が来るのはすぐのことだった。このFFという車をまだまだ自分のものにしていなかったことに気づかされるのである。
肝心の走りのほうは、無の心境で走った。スローインファーストアウト、そして、アウトインアウトを忠実に守った。B-2クラスで優勝を何度もしていた当時の先生がそういう走りをしていたからだ。
自分でも速いのか遅いのか分からなかった。ただ、FFはアンダーが出やすい、そして、タックインという巻き込みがあると頭では分かっていたが、感覚的にはよくわからなかった。
結果は、B-1クラス優勝!なんだか驚いた、周りの人間もけっこう驚いていた。このクラスでシリーズ優勝しているシビックRSを駆るドライバーにジロリと見られたのを覚えている。
このシビックRSが最大のライバルとなって自分の前に立ちはだかってくるのである。そして、この夜。大宴会を催し、飲み明かしたのは言うまでもない。
だが、浮き足立った自分を打ちのめされる時が来るのはすぐのことだった。このFFという車をまだまだ自分のものにしていなかったことに気づかされるのである。
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